主催: 一般社団法人 日本体育学会
会議名: 日本体育学会第70回大会
開催地: 慶應義塾大学日吉キャンパス
開催日: 2019/09/10 - 2019/09/12
p. 78_2
最新の論文から得られた32のトレーニングに関する知見(アークレイマーケティング株式会社提供)について、次の3専攻の大学生にその認識度を調査した。A体育系保育専攻(男子20名、女子27名)、B文系(男子50名、女子50名)、C理系(男子18名、女子3名)。その結果、C、A、Bの順に平均認識率は高かった。また全体として、ピリオダイゼーション、ファンクショナルムーブメントトレーニングなどに対する認識はかなり低かった。一方、競技の練習だけでは体力は十分伸びないのでトレーニングが必要、体幹トレーニングの重要性、シーズン中もトレーニングを継続する必要性などについての認識は高かった。重要な知見だが、認識が不十分と考えられる項目は、筋肥大を引き起こす3つのメカニズムについて、運動前の静的ストレッチはパフォーマンスを低下させる、クールダウンは多くの場合あまり意味がない、練習量の管理には「急性負荷」と「慢性負荷」の考えが重要であるなどが上げられる。現時点では被検者の専攻や性、数が不十分であるので大会までに発展させたい。また、トレーニングについての正しい認識を高める方策についても検討したい。