日本体育学会大会予稿集
Online ISSN : 2424-1946
ISSN-L : 2424-1946
第70回(2019)
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トレーニング
横-トレーニング-08 大学生のトレーニング知識に関する認識調査
*天野 勝弘渡邊 奈々滝沢 宏人
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p. 78_2

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抄録

 最新の論文から得られた32のトレーニングに関する知見(アークレイマーケティング株式会社提供)について、次の3専攻の大学生にその認識度を調査した。A体育系保育専攻(男子20名、女子27名)、B文系(男子50名、女子50名)、C理系(男子18名、女子3名)。その結果、C、A、Bの順に平均認識率は高かった。また全体として、ピリオダイゼーション、ファンクショナルムーブメントトレーニングなどに対する認識はかなり低かった。一方、競技の練習だけでは体力は十分伸びないのでトレーニングが必要、体幹トレーニングの重要性、シーズン中もトレーニングを継続する必要性などについての認識は高かった。重要な知見だが、認識が不十分と考えられる項目は、筋肥大を引き起こす3つのメカニズムについて、運動前の静的ストレッチはパフォーマンスを低下させる、クールダウンは多くの場合あまり意味がない、練習量の管理には「急性負荷」と「慢性負荷」の考えが重要であるなどが上げられる。現時点では被検者の専攻や性、数が不十分であるので大会までに発展させたい。また、トレーニングについての正しい認識を高める方策についても検討したい。

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