日本体育学会大会予稿集
Online ISSN : 2424-1946
ISSN-L : 2424-1946
第70回(2019)
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大学生
横-大学生-08 大学体育における配布教材が学生の学びに与える効果に関する検討
*篠原 康男上田 憲嗣島崎 崇史
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p. 83_3

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抄録

 学士課程における教養体育では、「体育」ではなく、「スポーツ」が科目名に含まれていることが多い(梶田ほか、2018)。これは、当該科目で扱うスポーツ種目に関して、ルールや技術だけでなく、その成り立ちをも含めた幅広い知識を学ぶことが期待されているからであろう。そのため、学士課程における教養体育とは、ただそのスポーツ種目を実践するだけでなく、自分たちが生きる社会とスポーツのかかわりを「学び、考える場」ともいえよう。そこで本研究では、自然科学・人文科学・社会科学など様々な観点からスポーツ種目を捉えたコラムを配布教材として作成・配布し、学生の教養体育での学びに与える効果を検討した。対象はR大学における「スポーツ方法実習Ⅰ」でバドミントンを選択した2クラスとし、コラムを配布する介入クラスと、コラムを配布しない非介入クラスに分けた。介入クラスに対しては、第1回目から第14回目の各授業内で「バドミントン×○○」というテーマのコラムを配布し、内容の解説を行った。これらのクラスに対し、授業の学習に関するものや身体活動量(IPAQ)、健康度と生活習慣に関するアンケートを実施し、コラムの配布効果を検討した。

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© 2019 一般社団法人 日本体育学会
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