日本体育学会大会予稿集
Online ISSN : 2424-1946
ISSN-L : 2424-1946
第70回(2019)
会議情報

大学生
横-大学生-17 一般学生のスポーツ振興に向けた取り組み
*藤林 真美横山 喬之近藤 潤河瀬 泰治
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 86_3

詳細
抄録

 運動やトレーニングの実施が心身やQOL向上に有効であることは周知であり、大学生についても然りである。しかし内閣府が行った最新の「体力・スポーツに関する世論調査」(平成29年)によると、運動不足を感じている人は20代男性で約74%、20代女性では87%に上る。本学では、一般学生におけるスポーツ活性化を目的として、幾つかの取り組みを開始した。まず、教職員の健康づくりを目的として保健室と共催している「健康セミナー」の対象者に、学生も加えた。また学内のトレーニングセンター利用状況調査より、一般女子学生の利用率が極めて低い結果を鑑みて、女子学生専用時間を新たに設定した。周知方法はいずれも、ポータルなどウェブ、学内ポスター掲示、教職員の口頭による案内とした。その結果、これらへの参加のきっかけは概ね口コミによるものであり、とりわけ女子学生はほぼ友だちと連れ立って参加していた。内容の満足度はいずれも高く、アンケートには「スポーツの機会を求める学生は多いので、もっと周知してほしい」「継続開催してほしい」といった建設的な記述が多く見られた。今後、事業内容に加え参加方法など仕組みについて工夫する必要がある。

著者関連情報
© 2019 一般社団法人 日本体育学会
前の記事 次の記事
feedback
Top