00哲-11-口-07 「クラブ活動」についての概念的検討

抄録

　運動部活動のあり方について、近年様々な議論がなされ、スポーツ庁を中心とする行政的なガイドライン等においてはその活動の枠組を明示する動きも見られるようになった。そのような状況の中、部活動はこれから多様なありようが試みられるようになるだろう。ただ、その際には、「クラブ活動」という概念をどのように把握した上で、選択・実施していくかが重要になってくる。そのためには、日本的部活動もクラブ活動の一つであるとの認識（前提）に立って、まずは「原点としてのクラブ活動」をできるだけ正確に把握することが必要不可決な作業であると考える。

　そこで、本研究では、「クラブ活動」を『時間（性）』と『空間（性）』の２軸から検討することによって、その概念の全体的把握を試みたい。