2017 年 32 巻 5 号 p. 1459-1461
水疱性類天疱瘡(Bullous Pemphigoid;以下、BPと略)は、希少難病性皮膚疾患の一つであり高齢者の発症が高く、寛解と再燃を繰り返す症例が多い。BP治療では、プレドニゾロン(PSL)やニコチン酸アミド(NA)等が大量、長期投与が行われるため薬剤師の役割は大きい。BPの予後に影響を与える要因として「高用量のステロイド剤」、「低栄養」、「高齢」がリスクとして高い。BP治療には、服薬管理、副作用回避、栄養管理、皮膚ケア等のチーム医療が重要である。