体力科学
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練習効果及びスランプの研究精神作業賦課による身心諸變化の逐日的経過について
増田 允赤木 稔大野 恒男荒井 聰博三森 幾二郎林 義久小山 忠七木村 龍夫瀧木 房一井田 洋知
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1951 年 1 巻 1 号 p. 18-22

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抄録

3週間に渡り連続反応時による精神機能の消長を逐口的に檢討すうと共に電気閃光閾, 膝蓋腱反射閾, 近点距雛, 血液陳, 心電図を賦課前後に測定し次の結果を得た。
(1) 精帥作蒸賦課により精神機能は漸次良好となるが, 各種儉査結果もこれと併行して良好となる傾向を示した。
(2) 連続反応時では第2週目に所謂練習效果と思われる現象が発現したが, スランプと思われる現象は見られなかった。
(3) 上記練習效果発現時期には各種機能檢査による測定値に若干変つた変動樣式が認められた。その特徴的なものは第2週に於て諸機能の変動が特に不連続なことで, このことは精神作業に於て訓練效果のあらわれる一つの前階程であろう。
(4) 特にこの変動よ膝閾値に著明で計測法としての特殊性が認められた。
(5) 柔軟度は重度の高くないこの精神作業賦課では著しく良好となつた。

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