1) 柔軟度は長時間強歩という強い筋的負荷により明かに低下する。
2) 柔軟度は徹夜體力檢査という張い精神的負荷により明かに増加する。
3) 柔軟度は年齢と共に低下するらしい。
4) 柔軟度は身長, 下肢長, 背筋力, 體重, 胸圍等とは無關係の體力指標であるらしい。
5) 柔軟度の變化は屈, 伸の拮抗筋の相互神經支配機構の機能低下によるものではないかと考える。
以上により, 柔軟度は極めて簡單に測りうるから, 現場での實驗が容易であり, しかも體り學上重要な一指標であると考えられる。柔軟度の日差年齢差, 生活條件 (スポーツ, 勞働姿勢等) による差等は今炭研究すべき興味ある問題である。