抄録
自由時間を中心として看護婦及び看護婦生徒の生活分析を行い, 更に自由時間の使用内容を調査した。
1) 看護婦及び生徒の自由時間は, 拘束時間が比較的長いにも拘らす豊富である。但し勤務場所に依つて, 可成り不良な場合も認められた。
2) 自由時間が多いのは, 主として半拘束時間が少いためで, 通勤に時間を要しない寄宿舍生活に原因する。
3) 睡眠痔間は日本人女子の平均に一致した。
4) 生徒は看護婦に比して自由時間が多く生活も規則的である。
5) 看護婦の自由時間は豊富であるにも拘らすその積極的利用は余り行われていない。
以上の研究に依り, 一流病院に於ける看護婦生活の実態を明かにし, その合理化の方向を示唆した。