抄録
満50歳から週4日平均約4kmのジョギングトレーニングを開始, 4年目ぐらいから観察されるようになった心室性期外収縮が, 10年経過後から特にジョギング後に高頻度に観察されるようになっただけでなく, 多原性, 2~3連続もあるという状態となっていたが, 12年半のトレーニングを約6週中断した後, 5日に1度のジョギングにしてからはジョギング誘発性不整脈は全く認められなくなった.
血圧及び血液所見の推移からはこの頻度のジョギングでも充分に有効であるだけでなく, 低頻度に危惧されるストレスも無いと考えられ, 少なくとも著者自身の場合は週4日のジョギングよりは5日に1度の方が適当と考えられる成績を得た.