抄録
ヒトの大腿部のMRIをもとにして, コンピュータグラフィクス技術システムを用いて, 膝伸筋群と膝屈筋群を構成するそれぞれの筋を三次元的に再構築した.さらに, このシステムの三次元像では, 任意の位置で筋の横断面積や体積等の計測が可能であり, この点を利用して, 膝伸筋群と膝屈筋群の横断面積と体積の定量的計測の開発を試みた.
MRIとコンピュータグラフ塚クスを組み合わせることにより, 膝伸筋群と膝屈筋群を構成する各筋を解剖学的な形状に近い印象で三次元構築することが可能となった.
ファントムを用いたモデル実験の結果, 本法の体積の計測誤差は, 8.9±0.9%であった.
KEMの横断面積と体積の平均値は, 86.84±8.38cm2, 2044.25±168.28cm3であった.KFMの横断面積と体積の平均値は, 38.48±5.90cm2, 751.95±50.56cm3であった.
以上から, MRIとコンピュータグラフィクスを組み合わせることで, 無侵襲的に筋の形態を三次元的に再構築できるだけでなく, その体積および横断面積等の定量的評価が可能となった.