日本小児血液・がん学会雑誌
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会長講演
小児急性骨髄性白血病に対する臨床研究の現在と未来
~がんの子どもに寄り添う臨床と研究
足立 壯一
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2025 年 62 巻 5 号 p. 239-243

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抄録

日本小児がん研究グループ(以下JCCG)において,小児急性骨髄性白血病(以下AML)に対する臨床試験はde novo AML,Down症候群に合併したAML(以下ML-DS),急性前骨髄球性白血病(以下APL),再発AMLに対して行われている.症例数の最も多いde novo AMLに対して行われた本邦初の第III相ランダム化比較臨床試験AML-12においては,寛解導入療法後の多次元フローサイトメトリー法による測定可能残存病変(以下MRD)の検証を行い,現在,寛解導入療法後のMRDを層別化に用いるAML-20を遂行中である.AMLに対する予後は,ここ20年間大きな改善はなく,今後は成人の臨床研究グループ(JALSG)とも連携した新薬の開発,全ゲノム解析をはじめとするAML研究の発展が重要となる.

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