Journal of Spine Research
Online ISSN : 2435-1563
Print ISSN : 1884-7137
原著
スタンドアローン型チタンコーティッドPEEK頸椎ケージを用いた3椎間ACDF(anterior cervical discectomy and fusion)の術後成績と頸椎アライメント変化の検討
横須賀 公章佐藤 公昭山田 圭森戸 伸治松尾 篤史二見 俊人柿添 瑞貴平岡 弘二
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2024 年 15 巻 12 号 p. 1350-1356

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抄録

はじめに:3椎間ACDFのimplant cageには,cylinder type,plateの併用,screw fixed type,cervical disc replacement(CDR)とのhybridなどの報告があるが,スタンドアローン型チタンコーティッドPEEK頸椎ケージ(ROI-C:ZimVie)を使用した報告はない.そこで今回われわれは,ROI-Cを用いた3椎間ACDFの術後成績と術後アライメントの変化について検討したので,文献的考察も踏まえて報告する.

対象と方法:2021年4月から2022年1月までに当院で施行した3椎間ACDF手術の7例を対象とした.評価項目は,JOA score,各種X線パラメーターとcage subsidenceの有無とした.

結果:JOA scoreでは運動上肢および知覚上肢のscoreが有意に改善し,X線パラメーターは術後C7slopeのみが有意に増加していた.2椎間にcageのsubsidenceを認め,implantの破損はなかった.

結語:本術式でも良好な術後成績であった.また,C7slopeが頸椎前方手術の有用なパラメーターとなりえる可能性が示唆された.

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© 2024 Journal of Spine Research編集委員会
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