2026 年 43 巻 2 号 p. 135-142
要旨:ALK 陽性未分化大細胞型リンパ腫(ALK+ ALCL)は,ALK遺伝子の再構成により ALK 蛋白の発現を伴う,CD30 陽性の末梢性 T 細胞性リンパ腫である。ALK+ ALCL は様々な病理組織学的所見を示し,時に癌との鑑別を要する。一方, AYA 世代で緊急照射や薬物療法を含む集学的治療を要する症例では,速やかに正しく病理診断を行うことが重要である。今回,乳癌との鑑別を要し,早期の集学的治療が良好な予後につながった AYA 世代の ALK+ ALCL の 1 例を経験したので報告する。