診断病理
Online ISSN : 2759-8128
Print ISSN : 1345-6431
症例報告
肝細胞癌手術を契機に偶発的に発見されたIgG4関連疾患の1例
神田 莉子小山 雄三古川 理子貝森 崚川村 和弘門脇 裕子橋本 拓造和田 純平西田 陽登駄阿 勉
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ジャーナル オープンアクセス

2026 年 43 巻 2 号 p. 128-134

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抄録

要旨:症例は78歳男性。肝S6の単発腫瘍を認め,切除術が施行された。肝腫瘍は偽腺管構造の形成を認め,中分化肝細胞癌と判断した。腫瘍は厚い線維性被膜を有しており,切除検体背側の脂肪織に小結節を認めた。小結節はリンパ球・形質細胞浸潤,線維性間質が認められた。免疫染色ではIgG4陽性細胞は増加し,IgG4/IgG比が40%を超えていた。炎症性偽腫瘍と判断した。腫瘍被膜を再見すると,小結節と類似する炎症像が認められた。腫瘍間質を注視することで臨床的に明らかでないIgG4関連疾患を検出できる可能性がある。

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© 2026 日本病理学会

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