抄録
2020年に東京オリンピック·パラリンピックの開催が決まり,義肢装具のことが話題に上ることが多くなっています.夏·冬の大会を問わず,あらゆるスポーツの分野で義足の選手,障がいを克服した若者の大活躍の姿が人々に勇気と感動を与えているのです.国内外の義肢装具の進歩を高く評価されることも多くなり,これまで,義肢装具の製作·販売に携わってきた業者の立場の者としてもありがたく感謝しているところです.筆者がこの50年近くにわたり,義肢装具製作者として直接·間接に多くの先駆者·リーダーから学んだチャレンジ精神も交え,物づくりとしての義肢装具の魅力の大きさ,深さを述べながら,未来への展望,在り方を模索してみたいと思います.