抄録
近年,医療技術の進歩,革新的な医療ロボットが開発されている.同様に,義肢装具分野でも最先端のテクノロジーを駆使した義足パーツが普及している.本稿では最先端の電子制御膝継手であるOssur社リオニー3 (RHEO KNEE 3)について述べる.第三世代のリオニー3にはジャイロスコープが追加されたことや,伸展補助バネの改良により,安定性,支持性が向上し,幅広いユーザーへの対応が可能となった.高額な義足パーツであるが,電子制御膝継手の中では一部公費で支給されているケースもあり,今後より一層身近なものになっていくものと考えられる.