日本義肢装具学会誌
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短報
扁平足に対する足底挿板療法が肘屈曲筋に与える影響
清水 新悟桑原 基宏後藤 慎花村 浩克岩堀 裕介
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2023 年 39 巻 3 号 p. 225-228

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抄録

足底挿板は,アライメント補正により足部から膝関節,股関節,骨盤,体幹へと運動連鎖を引き起こす.過去の先行研究においては,足部のアライメント補正により,肩甲骨への波及効果など有効性について報告されている.しかし,肘屈曲筋への効果に関しては,報告は見られない.本研究は外反扁平足症例に対し,足底挿板療法を行うことで足部アライメントを補正し,肘屈曲筋の筋力向上として即時効果が得られるか確認することを目的とする.対象は,両外反扁平足と診断された10例の男性である.足底挿板は距骨下関節を視診,触診にて評価を行い,距骨下関節をニュートラル方向へ誘導するように製作した.結果,足底挿板装着前と比べて足底挿板装着後は有意に肘屈曲筋力が向上した.今回は,外反扁平足を対象としているため,足底挿板装着によって足部が安定して床反力を得やすくなったことと肩甲骨が上方回旋に誘導されて上肢機能が発揮しやすくなったと推察された.

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