車椅子や姿勢保持装置を必要とする先天性疾患は多岐にわたるが,本稿では最も処方を必要とする運動障害のうち,頻度の高い脳性麻痺と二分脊椎について,その概要と処方の実際についてまとめた.脳性麻痺はumbrella termであるため,様々な側面から分類し,治療方針を立てていく必要がある.歩行不能児では股関節脱臼や側弯症のリスクが高く,注意が必要である.機能向上のため,適切な車椅子や姿勢保持装置の処方が求められる.二分脊椎は障害高位により分類され,重症型では移動時には常に車椅子を必要とする.下肢の麻痺だけでなく,合併症による上肢機能障害の頻度も高いため,車椅子の種類を選択する際には留意すべきである.