日本義肢装具学会誌
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義足足部に吸収および放出されるエネルギー量
江原 義弘別府 政敏野村 進國見 ゆみ子池田 稔高橋 茂丸田 耕平
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2002 年 18 巻 2 号 p. 152-158

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抄録
下腿切断者を被験者として, 16種類の足部について歩行時に足部に吸収・放出されるエネルギー量を計算した. 歩行中の関節位置と床反力データより関節モーメントを計算し, 関節角速度と体節間浸透力を考慮した新しい方式でパワーを計算した. 立脚期におけるパワーは負・正・負・正の4領域となり, おのおのの領域でパワーを積分してエネルギーを求めた. 踵部での吸収が少ない群としてはスプリングライトII, フレックスウォークII, グライジンガープラス, カーボンコピーII, 1H38, SL1020があり, 多い群としてはSACH, 1D10, SAFEIIがあった. 前足部での吸収・放出が少ない群としてはSACH, 1H38であった. 多い群はエナジーマルチ, シュアーフレックス, J-フットであった. 踵部と前足部の機能は足部を選択する場合に重要であることが示唆された.
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