抄録
座位保持装置を使用している重症心身障害児(者) (木製いす: 17名, 工房バギー: 6名, モジュラー型座位保持装置: 7名, モールド型座位保持装置: 9名, 移動用モールド型座位保持装置: 12名) の母親51名を対象に満足度に関する聞き取り調査を行った. 調査結果を基に, 16項目からなる単一次元尺度の座位保持装置満足度尺度 (試案) (Satisfaction Scale for Seating System; SSSS-16) (試案) を作成し, その信頼性を検討した. 因子分析 (主因子法) によって, 4因子を抽出した. 第1因子の寄与率は29.5%で, 因子負荷量は16項目すべて0.4以上と高値を示した. 全項目と全項目から各項目を除いた15項目のα係数はすべて0.8以上であった. また, Guttman の折半法信頼係数は0.788, Spearman-Brown の係数は0.788であった. 各項目値と全項目の合計値との相関 (Pearson の相関係数: 0.472~0.616, Spearman の相関係数: 0.425~0.644, Kendall の相関係数: 0.337~0.511) はすべて有意 (p<0.01) であった. 調査対象者の体格, 身体機能などの検討が必要であるが, 作成したSSSS-16 (試案) の有用性が示唆された.