日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
日本植物生理学会2003年度年会および第43回シンポジウム講演要旨集
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植物ウイルスをモデルとした超分子構造解析
*中川 敦史
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p. S89

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抄録
放射光と二次元検出器,あるいは計算機やソフトウェアの進歩といった近年の蛋白質結晶学の進歩に伴って,生物学的に重要な蛋白質の構造決定が短時間に行われるようになってきている.またいわゆる生体超分子複合体と呼ばれる巨大な蛋白質あるいは蛋白質核酸複合体の立体構造も次々と解明されてきている.大阪大学蛋白質研究所では,大型放射光施設SPring-8に生体超分子構造解析用ビームラインを設置し,生体超分子複合体の構造解析を進めている.
我々のグループでは,最近になって,分子量70000万ダルトンの二重殻構造を持つ植物ウイルスの一種であるイネ萎縮ウイルスの立体構造を原子レベルで決定することに成功した.この原子構造に基づいて,本ウイルスが,2種類の異なる合計900個のサブユニットが互いを認識しあいながら会合して巨大な複合体を形成する過程を明らかにした.
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© 2003 日本植物生理学会
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