日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第45回日本植物生理学会年会講演要旨集
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蛍光タンパク質を用いた小胞体の分化の解析
*上田 晴子林 八寿子嶋田 知生西村 いくこ
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p. 719

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抄録
小胞体 (ER) は細胞の成長・分化の段階や外部からの刺激によってさまざまな特殊化した機能をもつコンパートメントを派生することが,最近明らかになってきた.本研究では,このようなERの分化に関わる分子機構を解明する目的で,ER由来のコンパートメントの一つとして古くから知られているプロテインボディに着目し,以下の解析を行った。イネ貯蔵タンパク質プロラミンは,胚乳細胞のER中で凝集してプロラミンプロテインボディを形成する.そこで,シロイヌナズナ植物体およびタバコ培養細胞BY-2にプロラミンと緑色蛍光タンパク質の融合タンパク質 (prolamin-GFP) を発現させた.細胞分画の結果,prolamin-GFPがERに局在していたことから,これらの形質転換体のGFP蛍光イメージとER局在型蛍光タンパク質を発現させた形質転換体の蛍光イメージとを詳細に比較した. ER局在型蛍光タンパク質では,管状構造とシート状構造からなるネットワークの他にERボディの蛍光イメージが得られるが,prolamin-GFP形質転換体では,シート状構造やERボディに蛍光は見られず,管状構造の他に非常に強い蛍光シグナルを示す顆粒状構造体が観察された。また電子顕微鏡観察により,prolamin-GFP発現シロイヌナズナには野生株に見られない高電子密度の構造体が存在することが明らかとなった。以上の結果から,ERの分化について考察する.
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© 2004 日本植物生理学会
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