抄録
ペルオキシソームは植物の成長過程において機能変換することが知られている。種子発芽時のグリオキシソームには脂肪酸β-酸化やグリオキシル酸回路などの代謝系を持ち、緑葉ペルオキシソームでは光呼吸などの生理機能を担っている。しかし、これらの代謝制御及び機能変換の詳細なメカニズムは解明されていない。前年の本大会においてペルオキシソームのプロテオーム解析からグリオキシソーム局在型キナーゼタンパク質が存在することが初めて示された(深尾ら2003)。そこで本研究ではペルオキシソーム機能に関与するリン酸化タンパク質の検索を行った。
暗所で生育したカボチャ黄化子葉、暗所での生育後に明所で生育をした機能変換期の子葉及び明所で生育した緑化子葉からそれぞれペルオキシソームを単離した。リン酸化修飾を受けていると考えられるタンパク質を金属キレートカラムで精製した。精製したタンパク質をウエスタンブロット法及び質量分析により同定した。これらのタンパク質の同定からペルオキシソームの機能変換におけるリン酸化の制御を議論する。