日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第45回日本植物生理学会年会講演要旨集
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NtFAD7 dsRNAを導入した形質転換タバコの解析
*濱田 達朗射場 厚島田 多喜子
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p. 816

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抄録
RNAiによって葉緑体局在型ω-3脂肪酸不飽和化酵素遺伝子NtFAD7の発現が抑制されるかどうかを調べるために、NtFAD7二本鎖(ds)RNAを発現させた形質転換タバコを作製した。その結果、ノーザン解析レベルにおいて、内在性のNtFAD7 RNAの蓄積が観察されず、葉緑体膜脂質のMGDGやDGDG、PGのαリノレン酸が顕著に減少した形質転換タバコが得られた(2002年度年会報告)。これらの形質転換タバコにおいて、低分子RNA画分を精製し、NtFAD7 cDNAをプローブにノーザン解析を行ったところ、siRNAが検出された。葉緑体外膜脂質のPCやPE、PIのαリノレン酸は、主に小胞体局在型ω-3脂肪酸不飽和化酵素NtFAD3によって合成されると考えられる。NtFAD7 dsRNAを発現させた形質転換タバコにおいて、これらのαリノレン酸含量も減少していたので、NtFAD3遺伝子のノーザン解析を行ったところ、野生型の約30%から75%までに蓄積量が減少していた。以上のことから、NtFAD7 dsRNAまたはsiRNAは、ホモロガスなNtFAD7遺伝子の発現を強く抑制するばかりか、ヘテロガスなNtFAD3遺伝子の発現も弱く抑制することが示唆された。
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© 2004 日本植物生理学会
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