日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第46回日本植物生理学会年会講演要旨集
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遺伝学的手法によるフィトクロムB分子内シグナル伝達部位の同定
*岡 義人松下 智直望月 伸悦長谷 あきら
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p. 245

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抄録
 フィトクロムB(phyB)分子は、光受容を担うN末端領域とキナーゼドメインを持つC末端領域からなる。最近我々の研究により、N末端領域が下流の因子へのシグナル伝達を担うことが明らかになったが、N末端領域内のどの部位がシグナル伝達に重要であるのかは不明である。
 そこで、phyBのN末端領域を発現する形質転換シロイヌナズナを変異原処理し、赤色光下で胚軸が徒長する変異体をスクリーニングし、遺伝子内変異について解析した。その結果、phyBとしての生理活性を失わせるN末端領域内の点突然変異が多数同定された。それらの変異を導入したN末端領域断片の分光学的特性を詳細に解析したところ、そのうちいくつかは分光学的特性に異常が全く見られなかった。このことは、これらの点突然変異がphyB分子の光受容能に影響を与えることなくシグナル伝達能のみを失わせることを示す。興味深いことに、それらの点突然変異はN末端領域内の比較的小さな領域にホットスポットを形成した。さらにこの領域は、一部のバクテリオフィトクロムではタンパク質間相互作用に関与すると考えられるPASドメインとして認識されており、今回変異の見つかったアミノ酸残基の多くはバクテリオフィトクロムにおいても高度に保存されていた。以上の結果から、この領域がphyBシグナル伝達に直接関与することが示唆された。
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© 2005 日本植物生理学会
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