日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第46回日本植物生理学会年会講演要旨集
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シロイヌナズナのフィトクロムAのシグナル伝達と光依存的分解の細胞内部位
*桐生 幸歩岡 義人小鍜治 敬生松下 智直鈴木 友美望月 伸悦長谷 あきら
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p. 246

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抄録
フィトクロムA(phyA)は遠赤色光高照射反応や微弱光反応の受容体であり、暗所では細胞質に局在し、光により核に移行することや光依存的に急速に減少することが知られている。シロイヌナズナのphyAについて細胞内局在パターンと生理機能の関係、及び局在と光依存的分解の関係を解析することを目的として本研究を行った。野生型phyAの欠損突然変異体(phyA-201)に対してGFPを付加した改変PHYAをPHYAプロモーター制御下で発現する遺伝子導入植物(APAG)と、同様にGFPに加えて核移行シグナルまたは核排出シグナルを付加した改変PHYAを発現する植物(APAGL、APAGE)を作製した。まず、GFP蛍光観察により、改変PHYAが期待通りの細胞内局在パターンを示すことが確認された。生理学的解析からは、遠赤色光に対する胚軸伸長抑制機能が、APAGLでは回復するが、APAGEでは回復しないという結果が得られた。さらに、APAGLは暗条件下でのタンパク質レベルが野生型に比べかなり低い場合でも遠赤色光下の胚軸伸長抑制機能が野生型並に回復していた。これらの結果はフィトクロムが核内で機能するという従来の考えがphyAでも成り立つことを示唆している。また、免疫化学的解析によると光依存的分解についてはAPAGLとAPAGEで大差なく、このことから核と細胞質で同様に分解が行われていることが示唆された。
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© 2005 日本植物生理学会
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