日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第46回日本植物生理学会年会講演要旨集
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植物免疫に関与するCAD1遺伝子の発現解析
*筒井 友和山室 千鶴子浅田 裕渋谷 直人南 栄一池田 亮山口 淳二
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p. 278

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抄録
恒常的な細胞死形質を示すシロイヌナズナcad1constitutively activated cell death 1)変異体の原因遺伝子CAD1遺伝子はMACPF(Membrane attack complex and perforin)ドメインを含むタンパク質をコードし、植物免疫を負に制御する新規遺伝子である。CAD1遺伝子の上流域には植物免疫応答に関与するW-boxが存在する。本研究では、サリチル酸(SA)とエリシター応答に着目し、植物免疫活性化時におけるCAD1遺伝子発現制御に関する解析を試みた。
実験には、SAのアナログとして作用するBTHや精製エリシターであるキチンオリゴ糖(GlcNAc)8を用いた。BTHと(GlcNAc)8処理を施したpCAD1::GUS形質転換体において、CAD1遺伝子の発現誘導が観察された。次に、SAの内生量が低下した35SnahG形質転換体やSAのシグナル伝達活性が低下したnpr1-1変異体を用いて発現解析を行った。その結果、1) BTH処理を施すと、npr1-1変異体においてもCAD1遺伝子は強く発現誘導されること、2) (GlcNAc)8処理を施すと、35SnahG形質転換体とnpr1-1変異体においてもCAD1遺伝子は早期に発現誘導される、等の知見が得られた。これらの結果から、CAD1遺伝子は、サリチル酸にも(GlcNAc)8にも応答した発現をすること、ならびに両者の発現制御経路は異なっていることが示された。
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© 2005 日本植物生理学会
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