日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第46回日本植物生理学会年会講演要旨集
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病原菌シグナルに応答するエンドウアポプラストCu/Zn-SODについて
*笠井 智成小野 梢鈴木 智子豊田 和弘稲垣 善茂一瀬 勇規白石 友紀
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p. 282

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抄録
エンドウの幼苗から調製した分離細胞壁画分とアポプラスト液中において, エンドウ褐紋病菌胞子発芽液中に分泌されるエリシターおよびサプレッサーに応答するsuperoxide dismutase (SOD)活性が検出された. アポプラスト液に含まれるタンパク質について内部アミノ酸配列を網羅的に解析した結果, Cu/Zn-SOD が存在することが判明した. そこで, エンドウ品種ミドリウスイcDNAライブラリーから全長のCu/Zn-SOD cDNA(PsCu/Zn-SOD1)を単離した. このmRNAとタンパク質の蓄積量について調べた結果, これらは構成的に発現しているが, 傷およびエリシターの処理によって, その蓄積量は増加し, 逆にサプレッサーの存在下では抑制されることが明らかとなった. また, 大腸菌で作製した組換えPsCu/Zn-SOD1の活性は病原菌シグナルによって直接制御されることも判明した.免疫電顕からもCu/Zn-SOD分子が細胞壁に存在することが確認できた. これらの結果は, 細胞壁(アポプラスト)に存在するPsCu/Zn-SOD1が病原菌に対する防御応答に関与する可能性を示している.
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© 2005 日本植物生理学会
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