日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第46回日本植物生理学会年会講演要旨集
会議情報

キュウリCsARFとCsIAAの転写制御における機能解析
*齊藤 綿子北澤 大典宮沢 豊藤井 伸治高橋 秀幸
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 364

詳細
抄録
水平に発芽させたキュウリ芽ばえは発芽直後、根と胚軸の境界領域の下側面にペグと呼ばれる突起状の組織を形成する。これまでに我々は、オーキシンがペグ形成を誘導すること、および、重力に応答して境界領域で偏差的に分布したオーキシンがオーキシン誘導性遺伝子の偏差的発現を引き起こすことを示してきた。更に、ペグ形成におけるオーキシン誘導性遺伝子の転写を制御しうる因子としてCsARFCsIAAに着目し、それらの遺伝子の発現解析から、CsARF2が、ペグ形成開始前ならびに開始初期にCsIAA1CsIAA2と同じ組織で発現することを見いだした。そして、CsARF2がペグ形成に関わるオーキシン誘導性遺伝子の転写の活性化に関与し、オーキシン誘導性遺伝子の転写の活性化にはCsARF2CsIAAの共発現が重要であると推測された。本研究では、プロトプラストを用いたトランジェントアッセイにより、CsARFならびにCsIAAのオーキシンによる転写制御における役割を検討した。その結果、CsARF2をエフェクターとして導入した処理区では、オーキシン誘導性プロモーターであるDR5の転写活性が増大し、CsARF2がアクチベーターとして機能することが示された。その他のCsARFならびにCsIAAの転写活性の結果を含めて、ペグ形成時のオーキシン誘導性遺伝子の偏差的な転写制御機構について考察する。
著者関連情報
© 2005 日本植物生理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top