日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第46回日本植物生理学会年会講演要旨集
会議情報

イネ完全長cDNAクローン由来のESTを用いたイネゲノム発現遺伝子のマッピングと予想遺伝子の比較
*菊池 尚志佐藤 浩二矢崎 潤史土井 考爾鈴木 宏史李 朝傑山本 誠大友 泰裕村上 和雄松原 謙一河合 純カルニンチ ピエロ林崎 良英
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 449

詳細
抄録
イネ完全長cDNAプロジェクトにおいて収集された583,053の端読み配列 (382,787 phase IIクローン由来)のマッピングを試みた結果、29,642転写単位に相当することが明らかとなった。
TIGR(The Institute of Genome Research)が公開しているイネ予想遺伝子(59,712)によって定義される57,535のゲノム上の領域と完全長cDNAクローンのマッピングで規定される領域の比較を試みた結果、25,249遺伝子領域が予想され、かつcDNAもマップされる遺伝子(AE: Annotated Expressed)、32,286遺伝子領域が予想されてはいるがcDNAがマップされない遺伝子(ANE: Annotated Non-Expressed)、5,132が予想されていない領域にcDNAがマップされた(NAE: Non-Annotated Expressed)遺伝子であることが明らかとなった。AE、ANE、NAE遺伝子のプロファイルをInterProドメイン解析で比較したところ、AE及びNAE遺伝子は32,127クローンのInterProドメイン解析と似たプロファイルを示したのに対して、ANE遺伝子はInterProドメインのヒット率が低く、かつヒットしたものの大半はトランスポゾン関連のドメインで占められることが明らかとなった。
著者関連情報
© 2005 日本植物生理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top