日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第46回日本植物生理学会年会講演要旨集
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オオムギ胚乳の1,3:1,4-β-グルカン合成酵素の性質
土屋 光司浦原 健小竹 敬久塔野岡 卓司小前 幸三河田 尚之*円谷 陽一
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p. 723

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抄録
 1,3:1,4-β-グルカンは単子葉植物の細胞壁の主要成分であるが、その合成酵素は未だ同定されていない。本研究ではオオムギ胚乳の1,3:1,4-β-グルカン合成酵素(GTase)の性質を調べた。
 開花後3週目の登熟過程のオオムギ(四国裸97号)の胚乳から膜画分を調製して酵素源とした。UDP-[14C]Glcを基質として反応を行い、得られた転移産物をリケナーゼで分解した。放射標識3-O-β-セロビオシル-グルコースと3-O-β-セロトリオシル-グルコースが生じたので1,3:1,4-β-グルカン合成が確認された。GTaseの最適pHは9.0、最適温度は25°Cで、2 mM MnCl2により活性は促進された(比活性約300 pmol/min/mg protein)。転移産物をエキソ-β-1,3-グルカナーゼで分解すると放射標識グルコースも検出されるので、1,3-β-グルカン(カロース)も合成されることが判った。オオムギ胚乳の成長段階(開花後7から35日目)を追って酵素活性を測定した結果、GTaseは19日目で最大値を示した。一方、胚乳のアラビノキシラン合成に関わるキシロース転移酵素活性は13-16日目で最大活性を示した。12種類の異なるオオムギ品種・系統の胚乳のGTase活性と1,3:1,4-β-グルカン含量を調べたところ、いくつかの品種・系統で相関性が認められた。
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© 2005 日本植物生理学会
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