日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第46回日本植物生理学会年会講演要旨集
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単子葉に存在する新規サイトカイニン受容体の解析
*榊原 圭子山谷 知行榊原 均
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p. 753

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抄録
サイトカイニン (CK)は器官分化制御や老化の抑制、葉緑体の発達などに関わる重要な植物ホルモンであり、側鎖の構造の違いにより複数の分子種の存在が知られている。我々はこれまでにトウモロコシから3種類のCK受容体(ZmHK1, ZmHK2, ZmHK3)を単離・同定し、それぞれCK各分子種に対する応答性が異なること、またトウモロコシとシロイヌナズナではオルソログ同士であってもリガンド特異性が異なることを明らかにしている (Plant Physiol., 2004, 134: 1654-1661)。今回我々は、トウモロコシから新たに3種類のCK受容体のcDNA(ZmHK1a2, ZmHK1b1, ZmHK1b2)を単離した。ZmHK1はZmHK1a2とアミノ酸レベルで90%以上の高い相同性を示したが、ZmHK1b1およびZmHK1b2に対しては約60%であった。これらの相同遺伝子はイネゲノム上にも見いだされていることから単子葉に共通の受容体であると予想される。大腸菌変異株[ΔRcsC, cps::lacZ]を用いてZmHK1a2のCK分子種に対するリガンド特異性を調べたところ、ZmHK1の場合と同様に従来不活性型とされたシスゼアチンに対し、トランス型とほぼ同じ応答性を示した。以上のことはトウモロコシなど一部の植物においてはシス型CKが活性型として働くという我々の仮説を支持するものである。
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© 2005 日本植物生理学会
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