日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第46回日本植物生理学会年会講演要旨集
会議情報

Aux/IAA遺伝子はブラシノステロイドによる器官特異的な生長制御反応に関与している
*嶋田 幸久中村 郁子中嶋 直子郷田 秀樹林 謙一郎野崎 浩浅見 忠夫藤岡 昭三吉田 茂男
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 765

詳細
抄録
オーキシンの信号伝達経路の中心で働くと考えられているAux/IAAタンパク質がブラシノステロイド(BR)の応答に関与しているかどうかを検証した。Iaa7/axr2-1 and iaa17/axr3-3変異体は器官ごとに異なるBR感受性とBR応答性遺伝子発現を示した。Iaa7/axr2-1変異体の芽生えをBRの存在下と非存在下でDNAマイクロアレイを用いて解析したところ、この変異体では野生型と比較して108の遺伝子の発現が上昇しているのに対し、抑制されている遺伝子は8個にとどまった。このことから、IAA7タンパク質が転写の抑制因子として働くだけではなく、活性化因子として働く可能性がある。これらの遺伝子のうち、22%はBR応答性遺伝子であるのに対し、20%がオーキシン応答性遺伝子であり、過半数は両ホルモンに耐性の遺伝子であった。これらの結果から、Aux/IAAタンパク質はBRとオーキシンの両方の信号伝達経路で働き、器官特異的なBR感受性を制御する因子として働いていると考えている。
著者関連情報
© 2005 日本植物生理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top