抄録
植物の細胞伸長、細胞分化、屈曲、暗所の形態形成には、植物ホルモンであるブラシノステロイドが深く関与している。Activation T-DNA taggingにより単離されたシロイヌナズナchibi2変異体は、ブラシノステロイド欠損により極めて矮性を示した。chibi2においてシトクロムP450 (CYP72C1) が過剰発現してしたことから、本P450酵素が内生ブラシノステロイドの代謝 (不活性化) を行うことが示唆された。
そこで本研究では、CHIBI2 (CYP72C1) の生化学的解析を行った。昆虫細胞発現系を用いてCHIBI2を発現させ、NADPH-P450還元酵素との再構成系を構築してCHIBI2の酵素活性を測定した。その結果、CHIBI2により6-デオキソカスタステロンが代謝されることをLC-MS分析により確認した。現在、その代謝物の詳細な構造解析を行っている。