日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第46回日本植物生理学会年会講演要旨集
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微細藻類の細胞増殖制御関連MAPキナーゼ情報伝達系の解析
*山口 明子西谷 哲哉山田 隆宇佐美 昭二
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p. 883

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抄録
単細胞性緑藻クラミドモナスは、緑藻及び緑色植物のモデル生物として、光合成や鞭毛の研究などによく用いられているが、細胞増殖制御系の研究はあまり進んでいない。H14年度大会において、我々は、クラミドモナスの増殖制御などに関わる細胞内情報伝達系を明らかにするために、2つのMAPキナーゼ相同遺伝子、CrMPK1,2キナーゼ遺伝子の全塩基配列の決定、及びそれらプロテインキナーゼのリン酸化活性を測定し、両キナーゼが機能的にMAPキナーゼ相同タンパク質であることを報告した。
今回、それぞれのMAPキナーゼの活性化刺激を同定するために、抗CrMPK1特異的及び抗CrMPK2特異的抗体を作製し、リン酸化と細胞機能との関連をウエスタン法により解析した。その結果、CrMPK2キナーゼは培養条件、明暗などの様々な刺激により全くリン酸化が誘導されないのに対して、CrMPK1キナーゼでは細胞周期特異的に、特に細胞分裂直前の細胞において一過的にリン酸化されることが明らかとなり、細胞分裂の制御に関与している可能性が示された。現在CrMPK1遺伝子の過剰・抑制・破壊株を作製し、細胞増殖に対する影響を検証している。
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© 2005 日本植物生理学会
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