日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第46回日本植物生理学会年会講演要旨集
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レポーター機能を併せ持つ新規選抜マーカー遺伝子の植物免疫への利用
*河合 清角 康一郎清水 力
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p. S53

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抄録
アセト乳酸合成酵素(ALS)は、分岐鎖アミノ酸生合成の鍵酵素であり、植物に広く存在している。我々はALSを標的とする除草剤に対して抵抗性を獲得した変異型ALS遺伝子をイネ培養細胞から単離し、本遺伝子が植物形質転換の選抜マーカー遺伝子として利用できることを明らかにした。本遺伝子は植物由来の自然変異遺伝子であることから、これが利用された組換え植物は社会的に受け入れられ易いと考えられる。本遺伝子は選抜マーカー遺伝子としてだけではなくレポーター遺伝子としても利用することが可能である。この機能を利用すれば、導入された遺伝子の位置効果による発現量の違いを組換え体選抜時に確認することが可能となる。今回、病害抵抗性誘導のマーカーとなるPR-1タンパク質のプロモーターでドライブした変異型ALS遺伝子を持つ組換えシロイヌナズナを作出して、変異型ALS遺伝子の発現を指標とした病害抵抗性誘導剤(プラントアクチベーター)検定系を構築した。プラントアクチベーターはそれ自体が抗菌活性を持たず、植物の感染防御機構を賦活化する薬剤であることから、薬剤の効果をポット試験で迅速に判定することが難しい。本検定系は、プラントアクチベーター開発に有効に利用できると考えられる。
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© 2005 日本植物生理学会
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