日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第47回日本植物生理学会年会講演要旨集
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シロイヌナズナのプログラム細胞死制御候補因子AtSmacの単離と機能解析
*二瓶 晋賀屋 秀隆東 克己朽津 和幸
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p. 074

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抄録
動物のアポトーシス制御因子と構造的に類似した遺伝子は植物のゲノム中にほとんど見出されないが、植物で発現させるとプログラム細胞死誘導に影響を与える動物由来の因子が数多く報告され、機能的に相同な因子の存在が予測される。我々は、哺乳動物のアポトーシス抑制因子IAP (inhibitor of apoptosis protein)の機能ドメインであるBIRと類似のドメインBLDを持つ新奇遺伝子群ILPファミリーを発見し、シロイヌナズナ(AtILPs)やヒト(HsILP1)から単離した。HsILPは、ヒト培養細胞においてアポトーシス抑制活性を示した (Higashi et al., 2005)。哺乳動物では、Smac/DIABLOはIAPと結合し、IAPのアポトーシス抑制活性を失わせることでアポトーシスを促進する。本研究では、シロイヌナズナからSmacと相同な因子を探索し、プログラム細胞死における機能を解析することを試みている。
SmacのIAPとの結合モチーフであるIBMと同じアミノ酸配列をコードする機能未知の新奇遺伝子をシロイヌナズナのゲノム中に見出し、AtSmacと命名した。 AtSmac:GFPをBY-2細胞で一過的に発現させたところ、Smacと同様ミトコンドリアに局在することを示唆した。現在、シロイヌナズナやタバコBY-2細胞を用いてAtSmacの機能解析をおこなっており、これらについて報告する。
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© 2006 日本植物生理学会
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