抄録
ゲノム解析プロジェクトの進展に伴いミヤコグサのゲノム配列情報とその位置情報が蓄積され、それらの情報を利用した比較ゲノム解析を行うことが可能となっている。我々はミヤコグサのゲノム情報を他のマメ科植物に応用することを目的として、ゲノム配列解析が進行しているタルウマゴヤシを中心に、ミヤコグサと他のマメ科植物との間のシンテニー解析を進めている。
タルウマゴヤシとのシンテニー解析は、ミヤコグサゲノム上に予測された個々の遺伝子について、対応するタルウマゴヤシのオルソログ候補を同定し、その遺伝子配置を比較することにより行っている。2005年11月現在、調査したミヤコグサクローンの半数以上について3遺伝子以上で構成されるシンテニー関係を示すタルウマゴヤシクローンが検出されている。解析時点でどちらのゲノムプロジェクトも遺伝子領域の6割程度の解析が終了した段階であることを考慮すると、この割合は十分に高いものと考えられる。また、検出されたシンテニー領域をそれぞれのクローンのマップ位置にプロットした結果、連続した領域での対応関係が認められ、マクロレベルのシンテニーも検出されている。
本発表では、最新のゲノム情報を利用したシンテニー解析の結果について紹介するとともに、cDNAマーカーの情報を利用して進めているミヤコグサとダイズ、アカクローバーとの間のシンテニー解析についても言及する。