日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第47回日本植物生理学会年会講演要旨集
会議情報

イネのグルタミンセンサー候補OsACR3の分子機能解析
*工藤 徹, 中西 猛, 高橋 伸之, 早川 俊彦, 熊谷 泉, 山谷 知行
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 433

詳細
抄録
イネにおいて、NADH-グルタミン酸合成酵素やアンモニウム輸送単体群の遺伝子発現がグルタミン(Gln)により制御されることから、窒素代謝系制御に関わるGln情報伝達系の存在が示唆されている。我々は、Gln情報伝達系の分子機構を解明するため、Glnセンサー候補としてイネACTドメインリピートタンパク質(OsACR)群の機能・発現特性を解析している。OsACRは、微生物GlnセンサーGlnDの推定アミノ酸結合ドメインであるACTドメインと相同的な4回の繰り返し配列より成る。我々は昨年度本大会までに、核に局在するOsACR3が数種の窒素代謝系主要遺伝子の発現制御に関与する可能性や、酵母two-hybrid system内でシャペロンであるOsHSP18.0-CIIがOsACR3と相互作用する可能性などを報告した。しかし、OsACR3のGln結合能に関してはGlnの構造アナログであるGln-Sepharoseとの結合の可能性を示したにすぎなかった。本発表では、リガンド・レセプター共に遊離状態で結合を測定できる超高感度等温滴定カロリメトリー(ITC)法を用いて、GlnとOsACR3の相互作用について解析した結果を報告する。また、OsHSP18.0-CIIとGFPとの融合タンパク質をイネ培養細胞内で一過的に発現させたところ、サイトゾルおよび核にGFP蛍光が観察された。さらに、同培養細胞を用いた免疫共沈降解析により、OsACR3とOsHSP18.0-CIIのin vivoでの相互作用を確認できた。
著者関連情報
© 2006 日本植物生理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top