抄録
シロイヌナズナのASYMMETRIC LEAVES1 (AS1) とASYMMETRIC LEAVES2 (AS2) 遺伝子は、葉や花器官の発生を制御すると共に、class 1 knox(knotted1-like homeobox 遺伝子群のclass 1サブグループに属する遺伝子)などの遺伝子の発現抑制に関わっている。また、AS1とAS2遺伝子は、それぞれMYB様タンパク質と植物特異的なAS2/LOBドメインを持つタンパク質をコードしており、共にタマネギの表皮細胞で一過的に発現させたところ、核に局在することが示されている。今回、我々は、シロイヌナズナの細胞におけるAS1とAS2タンパク質の局在を解析した。GFP-AS1またはAS2-YFPを発現する形質転換体を作製し、葉の細胞で蛍光を観察したところ、それぞれ核内に塊状の蛍光が観察された。特に、AS2は核小体の周縁部に局在していた。また、両タンパク質を同じ細胞で共発現させたところ、AS2-YFPとGFP-AS1は核小体の周縁部に共局在した。 これらの結果を踏まえて、AS2とAS1の局在と作用機構について考察する。