日本海水学会誌
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6-ナイロン繊維へのDMAPAA-Qの放射線グラフト重合
増山 嘉史藤原 邦夫須郷 高信河合(野間) 繁子梅野 太輔斎藤 恭一
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2017 年 71 巻 2 号 p. 92-96

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抄録
放射線グラフト重合法を適用して,市販のナイロン繊維を出発材料にして,強塩基性アニオン交換基をもつビニルモノマー,ジメチルアミノプロピルアクリルアミド塩化メチル4級塩(DMAPAA-Q)をグラフト重合することによって,一段階で新規アニオン交換繊維を作製した.溶媒に第一級アルコール(1-ブタノール)を用いて,グラフト率を78 %,これをアニオン交換基密度に換算すると2.1 mmol/g-dryまで向上させた.作製した強塩基性アニオン交換繊維のアルカリ安定性を調べ,1 M NaOH水溶液中,40 ℃で3 h浸漬させたとき,強塩基性アニオン交換基はほぼ分解しなかった.
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© 2017 日本海水学会
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