日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第47回日本植物生理学会年会講演要旨集
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ミヤコグサABC蛋白質LjPDR12の発現解析
*杉山 暁史士反 伸和佐藤 修正田畑 哲之矢崎 一史
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p. 714

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抄録
ABC(ATP-Binding Cassette)蛋白質はバクテリアからヒトまで幅広く分布し、スーパーファミリーを形成する。近年、根粒形成過程におけるミヤコグサcDNAアレイ解析結果が報告されたが、そこから根粒形成の初期過程で発現上昇を示すPDR(Pleiotropic Drug Resistance)型ABC蛋白質遺伝子LjPDR12を見出した。
このPDR蛋白質は、病原応答を示すAtPDR12とのアミノ酸相同性が68%、また抗菌性のジテルペン化合物スクラレオール輸送に関与するタバコ属のNpABC1や、ウキクサのSpTUR2との相同性はそれぞれ70%、65%と高いことから、植物-微生物間相互作用への関与が示唆された。
ミヤコグサの実生を用いて、植物ホルモンを含む種々の化合物への発現応答を解析したところ、LjPDR12はメチルジャスモン酸によって発現が著しく上昇した。その発現応答の経時変化を調べた結果、LjPDR12は3時間後には最大の約10倍程度まで発現が上昇し、そのレベルは48時間まで継続した。一方、サリチル酸に対してLjPDR12は、処理後3時間で10倍程度の一過的な発現上昇が認められた。しかし、アブシシン酸によって発現の低下が認められた。
現在、地上部にメチルジャスモン酸を投与した時の根におけるLjPDR12の発現変動を調べる一方、RNAi植物の作出を試みている。
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© 2006 日本植物生理学会
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