日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第47回日本植物生理学会年会講演要旨集
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ミヤコグサ根粒で発現する新規RING-finger protein 遺伝子(LjnsRING)の解析
*下村 憲司朗東江 美加河内 宏田島 茂行
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p. 776

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抄録
LjnsRING(Lotus japonicus nodule-specific RING finger gene) は根粒形成過程に伴って発現増幅されていることがマクロアレイ解析で確認されている。このことから、根粒形成や共生窒素固定に関係した役割を有することが予想された。LjnsRING はRING-H2fingerモチーフをもち、イビキチンリガーゼと推定され、ホモロジー検索の結果、シロイヌナズナ、イネにもオルソログが見出された。加えて、ゲノミックサザンブロットによって、他のマメ科植物にも広く保存されていることが示唆された。詳細な発現解析によって、LjnsRINGは根粒菌感染後、4日目から発現が増幅し、根粒の感染細胞に局在していることが明らかとなった。LjnsRINGの機能を推測するために、毛状根形質転換系を利用し、LjnsRING遺伝子に対するRNAサイレンシングを試みた。LjnsRINGのdsRNAを発現させた毛状根では根粒菌の感染頻度が著しく減少し、根粒をほとんど着生しなかった。同時に落葉、根の伸長阻害、側根形成の増大が確認された。LjnsRINGの発現は根粒特異的であるが、発現抑制の影響は根粒形成だけではなく、根の成長と地上部の生育にも及んでいることから、LjnsRINGは根粒形成以外にも役割を有すると予想された。
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© 2006 日本植物生理学会
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