日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第47回日本植物生理学会年会講演要旨集
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シロイヌナズナの乾燥、塩ストレス応答性転写因子DREB2Aにおける恒常的活性型を用いた下流遺伝子解析
*佐久間 洋圓山 恭之進刑部 祐理子秦 峰関 原明篠崎 一雄篠崎 和子
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p. 802

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抄録
シロイヌナズナのDREB2Aタンパク質は、乾燥、塩ストレス応答に関与する転写因子であり、ストレス誘導性遺伝子のプロモーター領域に存在するDRE/CRT配列に特異的に結合する。しかし、DREB2Aをシロイヌナズナ中で過剰発現させてもターゲット遺伝子の発現はほとんど変化せず、DREB2Aタンパク質の活性化には翻訳後の修飾が必要であると考えられる。我々はこれまでにDREB2Aタンパク質の詳細なドメイン解析を行い、アミノ酸136-165の領域が活性を負に調節していること、この領域を削除することで恒常的活性型となる事を明らかにした。この活性型DREB2Aを、35Sプロモーターと結合して過剰発現させた形質転換シロイヌナズナの解析を行った。マイクロアレイ解析の結果この過剰発現植物では、LEAタンパク質遺伝子などの水ストレス耐性獲得に関与する多数の遺伝子の発現が野生型に比べ増加していた。また、数種の高温ストレス応答性の遺伝子についても発現の増加が見られた。DREB2Aの高温ストレス時における発現を確認したところ、37度処理により一過的に強い発現誘導を受ける事が明らかとなり、DREB2Aが高温ストレス耐性にも関与している事が示唆された。
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© 2006 日本植物生理学会
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