日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第47回日本植物生理学会年会講演要旨集
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シロイヌナズナ野性株利用の環境整備
*井内 聖小林 正智
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p. 912

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抄録
現在、シロイヌナズナ(Arabidopsis thariana)は高等植物を研究する多くの研究者が実験材料としている。2000年にはゲノムプロジェクトによってcol株の全ゲノム情報が明らかにされた。シロイヌナズナには多くの野生株や近縁種が存在するが、これまでの研究は数種類の野生株(標準株;collerなど)に限って研究が進められてきた。標準株を集中的に研究することは実験結果を共有できるメリットがあるが、一方では多くの因子が未同定のまま残されていると考えられている。
私たちは野性株や近縁種がこれらの新規因子を解析することに利用可能であると考えて、野性株利用の環境整備を行うことにした。シロイヌナズナの野性株は世界各地から集められて系統維持されているが、それぞれの野性株にある情報は形態学的な情報が主なものである。そこで単離維持されていた350以上の野生株及び近縁種について分子マーカーを用いたジェノタイピングを行った。具体的には、16種類のSSLP(Simple Sequence Length Polymorphism)マーカーを用い、各系統から5個体を無作為に選んでジェノタイプを同定した。その結果、系統内でジェノタイプが一致しない個体が存在する系統が認められた。現在、得られたSSLPの情報を用いて系統樹を作製している。
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© 2006 日本植物生理学会
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