抄録
ツマグロヨコバイは東アジアの稲昨地帯における重要害虫である. イネにはこれまでに6つのツマグロヨコバイ抵抗性遺伝子が同定されているが, その耐虫性機構はいまだ解明されていない. 水稲品種DV85が示すツマグロヨコバイ抵抗性は,2つのツマグロヨコバイ抵抗性遺伝子 (Grh2とGrh4)に支配され,両遺伝子が存在すると強い殺虫活性を示す. 我々は,Grh2 とGrh4 をポジショナルクローニング法により単離し,その遺伝子機能を解明することに取り組んできた. 本シンポジウムでは, Grh2のマップベースドクローニングの結果を示した上で, 新たに見出したツマグロヨコバイ抵抗性遺伝子に関する近似同質遺伝子系統を用いた耐虫性機構解明のための取り組みについて紹介する.