日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第47回日本植物生理学会年会講演要旨集
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植物のレドックス制御ネットワーク
*久堀 徹原 怜丸井 弘嗣松田 直美房田 直記Romano Patrick本橋 健
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p. S075

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抄録
植物は、生命の営みの基本として太陽光の光エネルギーによって酸化還元反応を駆動し、化学エネルギーを生み出している。一方で、植物細胞内で起こる酸化還元反応は、生命活動のもっとも重要な情報伝達回路の出発点とも考えられる。事実、光合成の場である葉緑体内では、炭酸同化系の酵素が単に還元力を反応に利用しているだけではなく、個々の酵素の活性を調節する重要な因子としても用いられていることが、古くから知られている。このような酵素の多くは、酵素活性を維持するために還元剤を必要としたことで偶然に発見されたものが多い。しかし、2000年のシロイヌナズナの全ゲノムの解読以降、タンパク質間相互作用の研究(プロテオミクス)が実際的に行えるようになり、還元力の授受を行うタンパク質(群)もこのような研究の対象となった。
私達は、還元力授受のキープレイヤーであるチオレドキシンに着目し、2001年にこれと相互作用する相手のタンパク質を網羅的にリストアップする方法を発表した。この研究を端緒として、細胞内においてレドックス反応に関与するタンパク質が多数発見された。そして、当初から期待していた通り、生体内のレドックス制御のネットワークともいうべき複雑なシステムの存在が明らかになりつつある。
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© 2006 日本植物生理学会
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