日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第49回日本植物生理学会年会講演要旨集
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近赤外分光法を用いたイネFOXライン種子の非破壊スクリーニング法
*鈴木 誠草野 都高橋 秀樹市川 尚斉松井 南森 昌樹廣近 洋彦斉藤 和季
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p. 0996

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抄録
FOX Hunting System (full-length cDNA over-expressor gene hunting system)は完全長cDNAを用いて多数の遺伝子機能を解析し、有用遺伝子を探索することを可能とする手法である。近赤外分光法は4000-10000cm-1の近赤外光をサンプルに照射し、反射光から得られるスペクトルをもとにサンプル中代謝産物を非ターゲット解析する分析法であり、サンプルを前処理なしかつ非破壊で測定することが可能であるため、希少サンプルの分析や、迅速なスクリーニングに適している。そこで我々は、イネ完全長cDNAをシロイヌナズナにおいて過剰発現させたFOXラインを用い、代謝物フィンガープリンティング法による非破壊スクリーニングを試みた。分析試料として、T2世代の種子200粒を用いて近赤外吸収スペクトルを測定した。そこで得られたスペクトルデータに多変量解析を適用することにより、代謝物プロファイルの変化したラインを選抜した。これまでに約3000ラインのイネFOXラインを解析し、そのうち30ラインを候補として選抜した。候補ラインについては順次挿入されたイネ遺伝子の同定を行い、合計27遺伝子について再形質転換体を作成した。現在、近赤外分光法による再現性の確認およびGC-TOF/MSによる代謝プロファイリングを行い、これらの遺伝子が代謝物変化に及ぼす影響を解析している。
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© 2008 日本植物生理学会
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