日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第49回日本植物生理学会年会講演要旨集
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ESTからの植物ゲノムアノテーションとパスウェイ解析
*五斗 進
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p. S0004

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抄録
植物を含め真核生物では原核生物ほど多くの生物種でゲノムが決定していないが、一方で、ESTデータに基づく発現解析は様々な生物種で活発にされており、データ数も増加している。我々は真核生物のゲノムレベルでのパスウェイ解析を実現するために、ESTデータを利用したゲノムアノテーションとパスウェイ再構築の手段を提供しており、約40種の植物に対しては再構築したパスウェイ情報をKEGG (Kyoto Encyclopedia of Genes and Genomes) EGENESデータベースとして公開している。EGENESの構築は大きく2段階に分かれる。第1段階ではdbESTに登録されているESTデータを生物種毎に取得、クラスタリング、アセンブリングすることにより、仮想的な遺伝子の集合を作成する。第2段階では各遺伝子の機能アノテーションを自動で行い、そのアノテーションに基づいてパスウェイを構築する。第1段階のプロセスはEGassembler、第2段階のプロセスはKAAS (KEGG Automatic Annotation Server) というウェブのツールとして公開しているので、だれもがESTの配列集合から始めてパスウェイの構築までできるようになっている。発表ではツールと解析例を中心に紹介する。
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© 2008 日本植物生理学会
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