日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第51回日本植物生理学会年会要旨集
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シアノバクテリアの二種類のGroEL(シャペロニン):タンパク質の構造、活性、細胞機能
*仲本 準Huq Saaimatul末岡 啓吾有坂 文雄
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p. 0763

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抄録
大腸菌と異なり、シアノバクテリア(藍藻)のほとんどのゲノムには二種類のgroEL遺伝子が存在する。groEL1は、大腸菌のそれと同様にgroESとオペロンを形成するのに対して、groEL2は形成しない。GroEL2のアミノ酸配列は、GroEL1に比べ、種間差が大きい。葉緑体にも二種類のシャペロニンが存在する。なぜ二種類のGroEL(シャペロニン)が存在するのかについては不明である。我々は、GroEL1が通常の生育に必須の働きをするのに対して、GroEL2はストレス下で重要な働きをするという作業仮説をたてた。本発表では、シアノバクテリアのGroEL2が通常の培養条件では必須ではないが、ストレス下で重要な働きをすること、これらGroELタンパク質の構造や機能が異なること等について報告する。
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© 2010 日本植物生理学会
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